[第3回オークション出品物PickUp]月に雁:その製造面収集をする絶好機

Lot 202〜209 最低値:20,000〜85,000円 全て変種の存在するシート

昔、高価で、今暴落した切手の代表のように言われている「月に雁」。綺麗なシートであったとしても現在の価格は一万円前後なのかもしれません。しかし逆転の発想をすれば、未使用シートを買い集めて、製版を解明することができる好機とも言えます。

今回のロットはそのような研究の上澄み部分だけを集めました。一番のバラエティは、Lot.203のpos.4の版欠点です。出品者はこれを貼り合わせ工程以前の欠点と推定していますが、いずれにせよ、ここまで大きな欠点がある切手をそうたくさん製造したとは思えませんので、この版により製造された切手は少ないと考えられます。

そのほか、画像をじっくり拡大してごらんください。

[第3回オークション出品物PickUp]久米島切手の大セール

スタンペディアオークションは決して琉球専門オークションではないのですが、オークショニアが琉球フィラテリーの専門家であることもあり、琉球に関するマテリアルに恵まれております。

今号では主にお二人の出品者からの出品物を掲載しており、中でも久米島切手に関しては、貴重な文献から未使用・使用済みなどが揃いました。この内容をまた揃えるのはなかなか難しいと思います。

皆様からのご関心も高いこれらの切手、事前入札はもちろん、是非フロアオークションにもお越しください。

[第3回オークション出品物PickUp]ドイツ人が収集した、上質なフランスクラシック切手の伝統コレクション。輸入もの。

Lot 296〜305 最低値:4,000円〜25,000円 よりどりみどり
ご出品者により、当社オフィスに持ち込まれアルバムには、19世紀フランスクラシックが詰まっていました。外国切手に詳しくないオークションハウスだっら「一冊◯◯万円」で売って終わりだとはおもいますが、幸いスタンペディアオークションは、フランス切手カタログも発行しているスタンペディア社の支援を受けています。同社のカタログ分類により、シリーズごとに細分化し、特定のシリーズだけでもお求めいただけるようにロッティングしました。

最初のシリーズ『セレス』『プレジダンス』こそありませんが、エンパイア目打ちあり以降は揃っています。中でも注目はサージュです。これから始める人にはなかなか魅力的なコレクションで、Tri-color frankingなども入っています。

スタンペディアオークションのWEBページでは、スキャンされた全リーフをご覧いただけますので、下見にお越しいただけなかった方でも、情報入手が十分できます。どうぞご覧の上、ご入札ください。

[第3回オークション出品物PickUp] 田沢期の大阪市内速達

Lot 34 最低値:7,000円 大正14年の大阪市内速達 私製葉書

田沢・旧毛1.5銭, 3銭(1914)大阪市内速達 大阪天満14.4.3前10−12→市内西区 速達料金大阪市内相互6銭(明治45.4.1ー昭和8.6.30) 大阪市内速達は実例少なく珍しい。商用便でルックス良好。希少な大阪市内速達。

[第3回オークション出品物PickUp] 菊大多数貼コロンビア宛書留便

Lot  25 最低値 5,000円 菊11枚貼コロンビア宛書留便 ルックス派手で良好



菊半銭2枚、1銭2枚、1.5銭紫4枚、3銭、8銭貼 合計11枚20銭分貼 YOKOHAMA 06.9.5→SEATTLE WASH. Sep.18,1906 Registered中継→New York 9.24,1906 書留ラベル貼替→コロンビア到着印1906.10.23
平面外信便料金 10銭 15g毎 (1897.10.1-1907.9.30) 書留料金10銭(1892.7.1-1921.12.31) ルックス派手で状態良好。希少なディスティネーションに派手な貼り合わせ。従来は同種多数貼ばかりもてはやされていましたが、ヨーロッパの審査員には好印象の多額面多数貼。国際展に向けてはいい材料かもしれません。

[第3回オークション出品物PickUp] GENSAN年号4字硬質

Lot 17 最低値10,000円 二重丸MEIJI GENSAN硬質欧文印 2銭封皮、旧小判3銭、10銭のオンピース

旧小判3銭(1879), 旧小判10銭(1877) 朝鮮元山における初期郵便。二重丸MEIJIの朝鮮使用例は釜山、元山、仁川のみ。硬質印の元山局データは1893.7.15-1894.8.18の一年余。封皮の朝鮮外信便使用例としても貴重なオンピース。消印鮮明。
封筒のままで見たかったマテリアルですが、贅沢は言えません。とても鮮明で希少な元山局硬質年号4字が3印も。名品です。

[第3回オークション出品物PickUp] 税済公用の書留便

Lot  9 最低値 10,000円 手彫 玉六貼 税済公用書留 山口県熊毛郡役場宛 希少

玉六(1875) 書留料金6銭を切手で納付。手彫玉六タ(大ヘゲ、右下部欠損有、脱色有)山口局 明治ー年3月2日。山口県から熊毛郡役場宛 税済公用郵便の書留は稀少。鳴美の大島正昭コレクション『税済印』には小判貼の書留が1通あるが手彫カバーは未掲載。
切手大キズ、封虫食いも郵便史的には非常に意義のあるマテリアル。傷はありますが郵便史的には希少。注目です。

[第3回オークション出品物PickUp] 長崎におけるフランス宛差出便

Lot 1 最低値 50000円 仏セレス貼り 1875年 長崎差出書状・上海フランス局引受ブリンデッシ経由パリ宛て


第三共和制セレス25c,80c貼 長崎差出のフランス宛。長崎にはフランス局がなかったため、上海フランス局にて抹消。SHANG-HAI 1875-FEVR-25(2月25日) 5104局番印 ブリンデッシを経由しパリ宛の書状。NAGASAKI PIGNATEL&C.E (JAPON)印有 裏面と表面に1875年4月(AVRIL)のパリ市内到着印有 在日外国局全体の郵便活動において貴重なマテリアルであり、フランス局としても、横浜局関連以外のものは大変希少である。

ロット1番は日本の外国郵便に関する貴重なフォアランナー。フランス局が存在しない開港地における使用例は、この現物を見るまで思いもよらなかったマテリアル。上海航路が接続する長崎ならではの使用例とも言えます。