Lot 202〜209 最低値:20,000〜85,000円 全て変種の存在するシート
昔、高価で、今暴落した切手の代表のように言われている「月に雁」。綺麗なシートであったとしても現在の価格は一万円前後なのかもしれません。しかし逆転の発想をすれば、未使用シートを買い集めて、製版を解明することができる好機とも言えます。
今回のロットはそのような研究の上澄み部分だけを集めました。一番のバラエティは、Lot.203のpos.4の版欠点です。出品者はこれを貼り合わせ工程以前の欠点と推定していますが、いずれにせよ、ここまで大きな欠点がある切手をそうたくさん製造したとは思えませんので、この版により製造された切手は少ないと考えられます。
そのほか、画像をじっくり拡大してごらんください。
- LOT.202 最低値 85,000 円 月に雁 (1949) 定常変種2種を含むシート・リタッチ前とリタッチ済みの2シートセット。目打左抜け・ 未使用・目打の歪み大きい。「『日』の下方に点多数」(pos.3)「下の雁の頭に点」(pos.5)。片方のシートにおいて、pos.3 の点は不完全リタッチ されている。リタッチされたものの方が少ない(出品者による)。(カタログ番号: C173)
- LOT.203 最低値 50,000 円 月に雁 (1949) 大きな版欠点を含むシート。目打左抜け・小型印「世界を結ぶ郵便展記念 24.11.2 日本橋」。 グラビア印刷では通常、絵と文字は別々に準備された後に貼り合わせられる。本版欠点 (pos.4) は、文字にかかっていないため、貼り合わせ工程 の前に絵の部分に対して生じたものと推定できる。(カタログ番号: C173)
- LOT.204 最低値 30,000 円 月に雁 (1949) 変種が2種類存在するシート。目打右抜け・未使用。「下の雁の後ろに点」(pos.1)「『日』 の左上に点・『本』の第二画の上部左に点」(pos.2)(カタログ番号: C173)
- LOT.205 最低値 50,000 円 月に雁 (1949) 大きな版欠点を含むシート。目打左抜け 額面の左側に擦れたような跡がマージンに至る まで表れている(pos.1)(カタログ番号: C173)
- LOT.206 最低値 25,000 円 月に雁 (1949) 変種2種類を含むシート。目打左抜け・目打ちずれ(pos.1)、特印「郵便週間記念 24.11.1 東京」。「『本』の上に濃点」(pos.1)「下の雁の左に濃点」(pos.2)。(カタログ番号: C173)
- LOT.207 最低値 40,000 円 月に雁 (1949)「『日』の下方に連続する点」が存在するシート。目打左抜け・櫛型印(右書き・C 欄東京都) 東京中央 24.11.1。「『日』の下方に点」(pos.3)(カタログ番号: C173)
- LOT.208 最低値 20,000 円 月に雁 (1949) 定常変種2種類が存在するシート。目打右抜け・未使用。「『日』の左斜め下に点」(pos.2) 「『日』第二画横棒の右下に点」(pos.5)(カタログ番号: C173)
- LOT.209 最低値 30,000 円 月に雁 (1949)。定常変種2種類が存在するシート。目打左抜け・未使用。「『8.00』の二番目の『0』の 上に点」(pos.1)「狩の左側に多数の大きな点」(pos.2)(カタログ番号: C173)