オークションマテリアルのご紹介 樺太郵便史

Lot 32  樺太発外信葉書、希少  最低値5,000円

田沢・新毛・輪転3銭(1926) 横ペア、櫛型印 樺太・小沼 11 8 20 (1936)。ハンガリー・ブダペスト宛て外信葉書。外信葉書料金6銭(1925.10.1-1937.3.31)

どの時代であっても、樺太の外信は希少です。それも外信葉書でハンガリー宛と気の利いた使用例。豊原、大泊など大局ではなく、亜庭湾岸の小沼局使用。樺太農業試験場のあった小さな街です。樺太は欧文印の実例はないので、和文印の抹消が普通なのです。それも小局で、よくぞ残っていたものです。樺太郵便史のコレクションにアウトゴーイングの外信便は必須かと思いますよ!


オークションマテリアルのご紹介 軍艦郵便 最初の航海

Lot 9  最初の軍艦郵便 第26回遠洋航海(明治39.2.15-39.8.25)希少 
最低値 5,000円

菊1.5銭(1900) 紫櫛 KOBE 21 5 26 到着印として丸一 安芸 江田島 39.5.23。本航海直前に「豪州方面へ派遣の帝国練習艦隊と閉嚢郵便物交換開始の件」が発せられ(39.2.6)日本で初めて軍艦郵便の取り扱いが開始された。開始から一年強の間の軍艦郵便は、その都度通牒を発して取り扱いが定められていた時期の使用例。江田島海軍兵学校宛。I am at Townsvile next I will cruise for Melbourneと書込あり。差立日付は、4/27と記載。

軍艦郵便の第一回航海時に差し出された葉書です。江田島海軍兵学校宛で、呉の初期櫛型中継印が押され、江田島の丸一到着印が押されています。裏面は絵葉書で、ルックスも申し分ありません。第一回航海の使用例は専門書に写真掲載がありますが、実例はほんの僅かかと思います。

オークションマテリアルのご紹介 手彫別配達

次回オークションの注目のマテリアルをご紹介いたします。

Lot 1 松田10銭別配達単貼       最低値 100,000円

桜10銭(松田)(1872) 記番印 子第壱号。到着印:二重丸N2B2 東京 (8)年・七・一二・ろ。東京浅草田原町壱丁目 和田宛て。別配達・大至急。10銭=2銭:書状+8銭:東京別配達料金(明治7.1.1-8.12.31)東京のN2B2は8年7月より使用されている。

貴重な松田10銭単貼です。
小型なエンタイアですが必要なデータはしっかり備えています。子第壱号は大阪局で満月。証示印はN2B2の初月使用例。手彫単貼のエンタとしても、急速郵便史の初期マテリアルとしても映えるマテリアルです。